2023年3月16日
■GPT4は、本当に100倍頭がいいのか?
3月14日にGPT4が公開された。
1750億のパラーメータを持つGPT3.5より、100倍頭が良いとされているGPT4の実力はどのくらい何かを調べてみた。
ある人の頭の良さが、どのくらいいいのか?という問いに答えるのは非常に難しい。
そこで一番感覚的に捉えられる大喜利の回答の質をみることで、GPT4の頭の良さの検証ができるのではないかと考えた。
大喜利のお題は、NHKのケータイ大喜利 非公式データベース様を参考にさせて頂いた。
それでは早速GPT4の大喜利の回答を見てみよう。
■カフェで「このウエイトレス オレをなめてるな」その理由とは?
- ウエイトレスが、お客さんのコーヒーに大量の砂糖を入れて笑っている。
- ウエイトレスが、お客さんの耳元で不覚にも舌打ちをしてしまう。
- 注文の際にウエイトレスが「本当にそれで大丈夫ですか?」と繰り返し確認する。
- ウエイトレスが、お客さんの飲み物を注ぐ際にわざとこぼして、にっこりと謝る。
- ウエイトレスが、お客さんに向かって挑発的なウィンクをする。
- お客さんが注文したアイテムがないと言って、ウエイトレスがわざとらしく探し回る。
- ウエイトレスが、お客さんの前で勢いよく皿を重ねて、音を立てる。
- ウエイトレスが、お客さんが食事をしている最中に、無理に話しかけてくる。
- お客さんがメニューを見ている最中、ウエイトレスが肩越しに覗き込んで、「私もその料理が好きです」と言う。
- ウエイトレスが、お客さんが食事を終えるたびに「もうお腹いっぱいですか?」とからかうように尋ねる。
■カリスマロック歌手・シャウト矢吹が草野球に参加。「やっぱりロックだなあ」何をした?
- バットの代わりにエレキギターでボールを打つ。
- ピッチャーが投げるボールをキャッチするたびに、シャウト矢吹が絶叫する。
- 走るたびに、ベース上でギターソロを披露する。
- 一塁から二塁へ走る途中で、観客に向かってマイクを持って歌い始める。
- 草野球の試合中に、突然ステージでのパフォーマンスを再現し、観客を熱狂させる。
- 守備中に、グラウンドの隅でバンドメンバーとセッションを始める。
- 他の選手に指示を出す時、マイクを使って大音量でシャウトする。
- ホームランを打った後、ギターを持ってグラウンドを一周し、観客に手を振る。
- 試合中に突然、照明を暗くしてスポットライトが当たり、シャウト矢吹がステージで熱唱する。
- 試合後のインタビューで、シャウト矢吹がロックな口調で感想を語る。
■全校生徒からウザいと言われている体育教師、元気田イクゾー、どうウザい?
- 朝礼で毎日大声で「元気イクゾー!」と叫んで、生徒たちを強制的に目覚めさせる。
- 授業中に突然、生徒に対して腕立て伏せや腹筋の対決を挑んで、負けた生徒には罰ゲームを課す。
- 休憩時間にも体育館でランニングを強制し、休憩中も生徒たちに息つく暇を与えない。
- 授業後のクリーニングタイムに「掃除も体力勝負!」と言って、競争形式で掃除をさせる。
- 学校行事で必ず元気なダンスを披露し、全校生徒に一緒に踊らせようとする。
- 雨の日でも屋外での授業を強行し、「雨にも負けないタフな心を鍛えるんだ!」と主張。
- 運動会の際、生徒たちの応援に過剰に参加し、結果的に生徒たちのモチベーションを下げてしまう。
- 授業の度に「健康は一日にしてならず!」というフレーズを繰り返し、生徒たちを疲れさせる。
- クラスの成績が良くない生徒に、成績向上のためのエクササイズプログラムを押し付ける。
- 卒業式でも、全校生徒に「これからの人生も元気イクゾー!」という言葉で締めくくり、最後の最後までウザさを発揮。
■ベテラン野球選手の引退セレモニー。「感動できない…」その理由とは?
- 引退セレモニーの途中で、選手が急に「やっぱり引退しない!」と宣言。
- セレモニーの最中に、マスコットが暴れだし、注目がそちらに集まってしまう。
- 選手のスピーチが全て、実は自分の新しいビジネスプロジェクトの宣伝だった。
- ゲストに招かれた選手のライバルが、突然水風船でサプライズ攻撃を仕掛ける。
- 選手の感動的なスピーチが始まる寸前に、スタジアムの音響が故障。
- セレモニーで花束が贈られるが、花束の中に悪ふざけで爆竹が仕込まれていた。
- スタジアムの電光掲示板に、選手の引退セレモニーではなく、別のイベントの宣伝が流れる。
- セレモニーが始まる直前に、選手の奥さんが赤ちゃんを連れて乱入し、「まだ引退は早い!」と叫ぶ。
- 選手がスピーチ中、突然スマホの着信音が鳴り、「ちょっと待ってね」と応答する場面がある。
- 選手がサプライズで登場するはずが、タイミングを逃し、セレモニーが始まらない。
■チャラい人だらけの「チャラい高校」その相撲部とは?
- 相撲部の土俵の上で、選手たちがサングラスをかけながら取り組む。
- 相撲部員たちは、土俵入りの際にダンスパフォーマンスを披露する。
- 相撲部員たちのまわしには、個性的で派手なデザインが描かれている。
- 相撲部の試合前には、選手たちが一緒にセルフィーを撮ってSNSにアップする。
- 相撲部員たちは、勝負の前に相手にウィンクをしてから取り組む。
- 試合後のインタビューで、相撲部員たちはキメ台詞を連発し、観客を楽しませる。
- 相撲部の合宿では、部員たちがビーチでサーフィンやバーベキューを楽しむ。
- 相撲部の出場選手が、土俵入りの際に観客席に向かってキスを投げる。
- 相撲部員たちが、負けた相手に対して「また遊ぼうな!」と声をかける。
- 相撲部の応援歌が、最新のポップスやダンスミュージックにアレンジされている。
■「五十歩百歩」「どんぐりの背比べ」 同じ意味のことわざを考えなさい。
- 「違いは髪の毛一本分」
- 「差は紙一重」
- 「隣の芝生は同じ緑」
- 「泣き笑いの一線」
- 「遠い親戚同士」
- 「鍋の中の食材同士」
- 「同じ泉を飲む鹿」
- 「風と空気の境界」
- 「隣り合わせの石ころ」
- 「同じ波に乗る船」
■ハンバーガーショップにて。「店員にナメられてるなあ…」なぜそう感じた?
- ハンバーガーを注文すると、店員が「本当にそれでいいの?」と繰り返し確認する。
- ソースを追加する際、店員が意地悪そうに大量にかけすぎて、ハンバーガーがぐちゃぐちゃになる。
- 店員がわざとハンバーガーをひっくり返して提供し、「あら、失礼!」と笑う。
- 店内のBGMが突然、店員による「お客さんへのイタズラソング」に切り替わる。
- 注文したハンバーガーを渡す際、店員が「お客様のお好みはこれで合っていますか?」とからかうような口調で尋ねる。
- ハンバーガーの具材が、どう見ても違うものに交換されている。
- 店員が提供する際に、ハンバーガーを高く掲げてわざと手が届かないようにする。
- ハンバーガーの包み紙に、「食べてもいいですか?」というメッセージが書かれている。
- 店員が注文内容を聞く際、お客さんの好みを当てるかのように「これがお好きですよね?」と言ってくる。
- ハンバーガーの具材が明らかに少なく、店員が「節約中ですか?」とからかう。
■「何じゃそれ?」ハンマー投げの選手、何と叫んだ?
- 「ハンマータイム!」
- 「ハンマーパワー、全開!」
- 「宇宙(そら)へ飛べ!ハンマーよ!」
- 「ハンマー、オマエは自由だ!」
- 「スイッチオン、ハンマーブーメラン!」
- 「ハンマー投げ、だってハグったりできないんだもん!」
- 「地球の平和のために、飛べ!」
- 「ハンマーの恩返し!」
- 「ハンマー投げ、風になれ!」
- 「ゴーゴー、ハンマーレンジャー!」
- 「俺の想いを乗せて、ハンマー!」
- 「ハンマー、お前とならどこまでも!」
- 「ハンマー、君の為ならどこへでも飛ぶよ!」
- 「ハンマー、君に会いに行く!」
■GPT芸人の実力と今後
人それぞれ感じ方は異なると思うが、筆者はこれらの回答に非常に驚愕した。
特に最後のお題などは、ケータイ大喜利よろしく、実際に室伏広治選手に言ってもらえれば、爆笑必至なのではないだろうか。
GPT4の回答で、使えそうなものが仮に10%だとしても、大喜利の回答を100個くらい生成すれば、一般的な芸人の実力を超えてしまうのではないかと感じた。
生成AIが一般的になった日のエンターテイメントコンテンツの在り方は、従来のものとは全く異なる物になることが、今日確定したのではないかと思う。
このようなことができるのであれば、次々と新しいアイデアが浮かんでくる。
シンギュラリティは始まったのだ。
潜在執筆日 2023年3月16日
記者 大坪潜在